横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

以心伝心

中国は唐の時代の禅僧に、盤山宝積(ばんざんほうしゃく)という人がいた。

ある日、盤山和尚が肉屋の前を通りかかった時、一人の客が猪の肉を買おうとしていた。
「おやじ、上等の肉を切ってくれ・・・」
と客が注文した。
すると、肉屋のおやじはこんな啖呵を切った。

「旦那、うちの肉に、よくない肉があるとでも言うんですか?!」

この言葉をで、通りすがりの盤山和尚がはっと 悟ったと言う。

一体、盤山和尚は何を悟ったのであろうか?

この盤山和尚は、我々が「良い肉、悪い肉」と事物を差別してとらえる、その考え方をやめるべきだと悟ったのだ。

我々は、この差別する行為が、いつの間にか人間にまで良い子、悪い子、普通の子といった差別をしてしまうのだ。
どの子も、どんな人間も、すべては「仏の子」であるのに。