横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

背景

背景

私の七十六年の生の記録をまとめてみた。 私の一生は、起伏の激しかった夫によって左右された、転変の歩みである。 夫は山に魅せられ、木材に生きた人である。死の際も、アラスカの原始林を幻覚に見ていたほどである。 事業欲が人一倍強く、絶えず何かを求 …

四人の子

四人の子

私達が日田に移り住んだ昭和二十六年は長男の昌三が中学一年、長女美枝子が小学六年、自助道子は小学三年、三女寿江美が幼稚園だった。 昌三は小学校の時からマラソンの選手として県大会などに出場していた。 彼は県立日田高校に入り、東大に進みたい希望を …

山は商品と違う

山は商品と違う

おおむね山の売買には、仲買人が居て、特に高額の山になると、その世話料もばかにならない。 山主と商いの交渉は、長引けば一年も二年も掛ることもあった。昭和十五,六年でも、山代金は高額だった。 山主が売る意思があれば、山の調査をし、価格の交渉に入 …

二十五歳の女材木屋

二十五歳の女材木屋

不況の中でも、原木は買わねばならず、無理算段して少しずつ購入し、それを搬出して、売りさばくまでには、幾多の工程があり、難問は山積した。 私は一生懸命一人で勉強した。 たとえば原木を製品化する時、どんな製材のやり方をすれば、一番有利か、高く売 …

2月の臨時休業

2月の臨時休業

2月20日は、我が長男の結婚式。 式は、ハワイですると言う。 ハワイに来れる人だけ出席してほしいと言う。 私ども夫婦は、残念ながら、お見送りと決めていた。 親戚一同、子供達もそれはおかしい、と言う。 しかし、無い袖は振れない。 昨年12月末 …