一蓮托生

お主も悪よのう・・・

我々は、テレビの影響か、この一蓮托生をいい意味でとらえていない。

しかし、本当の意味は全く違う。

仏教においては、蓮の花、即ち、蓮華は聖花である。

仏像の多くが蓮華をかたどった台座(蓮華座)に安置される。

蓮が泥の中に育ちながら、しかも泥水に染まらずに美しい花を咲かせるところが、煩悩のうちに合って素晴らしい花を咲かせようとする大乗仏教の精神に通ずるとされるからである。

蓮が神聖視された結果、阿弥陀仏のおられる極楽世界には、美しい蓮の花がいっぱい咲いているとされた。

浄土教の信者は、死後、この阿弥陀仏の極楽世界の蓮華の上に生まれることを願っている。

阿弥陀仏は、極楽世界に生まれることを願って、「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えた者は誰でも、必ず自分の仏国土である極楽世界に迎えて下さることを約束しておられるから、お念仏を唱えた者は全員極楽世界の蓮華の上に生まれることができるのである。

それで、信仰を共にする仲間は、来世も一緒に暮らしたいと願い 、「同じ蓮の上に生まれよう」と祈った。

それが一連托生の本当の意味である。

テレビの時代劇で、悪代官と悪商人の悪巧みが 発覚し、一網打尽にあう様を、一連托生などと考え違いをしている皆さん、お気をつけて。