並ばなければ

三人の女性の会話を披露します。

Aさん:何よ、その手に持っているのは?

Bさん:あっ、これ?その駅のところで、みんなが並んでいるからもらってきたの。

Cさん:いいね、化粧石鹸のサンプルだね。

Bさん:いいでしょう、私ってすぐ、並ぶの。人が並んでいたら、何でもいいから並んじゃう。

この前は、おかしかったの。ホテルで沢山並んでいたの。私はてっきり芸能人が出てくると思って、私も並んだの。

30分も待ったの。デジカメも出して準備万端。すると出てきたのが、単なる新婚カップル。

みんなが拍手をするから、仕方なく私もしたの。馬鹿みたいでしょ。

Aさん:私も同じ。なぜか並んじゃう?

Cさん:へーぇ?

Bさん:この前、並んだときは参ったわ。30メートルくらい並んでいたから、私はさぞかし、いいものをくれると思ったの。

自分の番まで待ち遠しいから、前の人に聞いたの、何をくれるの? すると、その人も、知らない、って言うの。

みんなも、自分と同じじゃん、と思って少し安心したの。

Cさん:ところで、何をもらったの。

Bさん:それが、笑っちゃうの。自分の前にやってきたら、それが餃子だったの。わたし、餃子はあんまり好きじゃあなかったの。

しかし、順番を待っていたものだから、仕方なく2パックも買っちゃたの。そこまでは良かったの。

それから、電車に乗ったら、学生の女の子が、何かいいにおいしない?と言って回りを見渡すの。

私は、聞こえぬ振りをして、下を向いてたの。周りの視線が私を刺してくるの。

恥ずかしかったわ。でも、今でも私は並ぶ習性があるの。

そして、何でももらってくるの。

Aさん:女って、そんな動物よ。

Cさん:・・・・・