お血脈

松本を6時前に出かけて行った。

約1時間、長野道を飛ばした。
長野の朝は、ひんやりとしていた。
我々がついた時には、もうすでに、駐車場に入れるための長い車の列がいたるところにできていた。
私は知り合いの会社の駐車場に入れさせてもらった。
3月の娘の受験の時に、妻は娘とやって来た。
そのお礼を兼ねて、この善光寺のご開帳に行くことにした。
参道には長い人の列。
山門に続く列に並んでいると、約150メートルを1時間30分のスピードで進んで行った。
すると、そこには大回向柱がデンと立っていた。
よく見ると、その大回向柱の上の部分に白い布紐が巻いてあって、その紐が本堂につながっていた。
話によると、本尊は一般には見せられないことになっているため、このような仕掛けがしてあると言う。
私は、ひたすらその大回向柱に両手を突いて祈った。

家族の健康のことを。
ひたすら、健康のことを。
あとで、家内が言う。
「お父さんは、目をつむり、長いこと祈っていたわね。カバンのことも忘れて。私は、カバンが気になるから、すぐに持ったわよ。」
確かに、しばらく瞑想していた。
すると、何か気持ちが落ち着いた。

次は本堂だがそこには、内陣参拝・お戒壇めぐりがあるが、放送では1時間半待ちというので、これは止めにした。
左に行くと、”ご印文頂戴”と書いてあったので、そちらに進んだ。
そこにはお坊さんが何やら頭に座布団のようなものを乗っけてくれて拝んでくれる。
これもありがたいと思った。
説明によると、これが”お血脈”のことらしい。
昔、幼い頃、落語を聞いていて、このお血脈の話を覚えていた、なぜかは知らないが。
これで一通り儀式は終了。
まだまだ、多くの人が並んでいる。
我々は、近くのおやきを焼いてる店に入って食べた。
青菜とフキの味噌漬けとあんこの3種類を食べた。

善光寺は不思議なお寺。
本堂にある仏像は奈良時代に善光という人が、奈良の沼に捨てられていたものを持ち帰った仏像だという。
その仏像こそ、日本で一番古い仏像だそうだ。
この仏像には不思議な力があったのであろう。
今もってみんな拝みにくるのだから。
この仏像は、時代のいろいろな人によって移動させられた。
武田信玄、織田信長、豊臣秀吉など。そして、家康がもとの長野に戻したと言う。
本来なら、奈良の都の由緒あるお寺に納められるべきものだが、どうも、善光に善光の住んでいるところに連れて行けといわれたために、長野こそこの本尊のいるべきところになったのであろう。

私は、何か、長年思っていたことを成し遂げたような安堵感を感じた。
娘、息子、妻の健康をひたすら祈った。
こころの問題ゆえ、何とも言いにくい事だが、私は、皆さんにお勧めする。
お参りを。
みなさん、幸せになりますように

2009年5月7日