第二の人生を考える時期

二十歳前後で会社に入り、我武者羅に働いた。

先輩、上司にいじめられても、「なにくそ、負けるものか」と頑張った。
日曜出勤も辞さず。
おかげで、家族からは白い眼で見られた。
数度の転勤で、子どもは傷つき、妻もボロボロになったこともある。

「どうして、私たちが、お父さんの犠牲にならなければならないの?」

そんなことを娘に言われ、返す言葉もなかった。
会社では、違法なことにも手を染めた。いや、染めらされたのだ。
夢中で駆け抜けた自分の人生を省みることすら出来なかった。
気がつけば50を過ぎていた。
努力の甲斐あって、ようやくたどり着いたのが課長職。
部長には40代の後輩がなっていた。
定年前は、仕事がなくなり、ただ会社に行くだけの人生。
若い連中から白い眼で見られる人生。
さあ、第二の人生を考える時期にやってきた。
でも、何をやろうか?
何が出来るだろうか?