鹿皮を足に着けよ

君らに聞く・・・

釈迦がある時、弟子たちにこんな質問をした。

「世の中の道は石や木切れが落ちていて、歩くのに危険である。どうすればいいだろうか・・・?」

弟子の一人がこう答えた。

「人の歩く道を全部鹿の皮で覆うといいと思います。」

この答えは、あまりにも稚拙。

釈迦は、こう応えた。

「世の中の道を全部鹿の皮で覆うことはまず不可能である。それよりは、人間の足に鹿の皮を着けた方がいい。」

実は、釈迦は、比喩でこの話をしているのだ。

この世の中は危険がいっぱいである。とても生きにくい世界である。

この世界を住みやすい社会に改善するには?と聞いているのだ。

世の中を理想社会にすればいいが、そう簡単にはいかない。

そんな時に、自分の足に鹿の皮を着ければいいと言っているのだ。

より具体的に言えば、社会を変えるよりも自分の方を変えろと言っているのだ。

他人に代わることを期待するより、自分が変わればいいのだ。

なるほど・・・・