横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

親父と俺 その8(最終回)

親父と俺 その8(最終回)

日清・日露戦争の余勢をかってドイツと一戦を交えたが、一方、経済状況が奮わず、緊縮財政が続き、モラトリアム等の施策がとられたのもこの当時だった。 従って、鉄道も人員整理、列車本数削減、単位列車の車両数減の対策が打たれていった。 スピードアップ …

トッパ先生、早くも喧嘩

トッパ先生、早くも喧嘩

トッパ先生、警備の仕事にはあまり興味を持たなかった。おそらく、大半の人がそうであるように、この仕事は創造的仕事とはほど遠い。 警察なら、まだ、権力があるから少しはやる気も出てくるであろう。少なくとも、悪い奴らを捕まえることには、少し、役に立 …

親父と俺 その7

親父と俺 その7

教習所を出ると、翌日から下関機関区に転勤し、合宿生活が始まった。休日には必ずと言っていいほど家に帰った。 給料支給後、親父に20円渡すと、「肥料なしの米4俵が買えるから家計の支えとなる」と言って喜んでくれた。「だから、無駄遣いはできない」と …

親父と俺 その6

親父と俺 その6

俺の学生時代のドーカンは目に余るものがあり、通学途中、川に板を流し、米つき水車の水羽根に板をせり込ませ大きな水車が止まるのを見て知らぬ顔。 ある時は、文句を言われた腹いせに植えたばかりの稲田を走り抜け、得意満面。 また、ある時は水車に石を投 …

トッパ先生、初勤務その4

トッパ先生、初勤務その4

トッパ先生、落し物で、ワサワサした後は、一時間の休憩。その後はもう一度荷捌き場に行き、その後は受付をやり、巡回に回る。これらは全て一時間単位。 今日の最後は、閉店の作業。 これは、約一時間かけてお客を追い出して行く。 三階のお客を徐々に追い …

トッパ先生、初勤務その3

トッパ先生、初勤務その3

トッパ先生、地下の荷捌き所が終わると、落とし物の処理。 これは、警備本部内の仕事。落とし物が総合受付の女性から届いたり、お店の店員が届けて来たり。また、掃除のおばさんがトイレ内の中の忘れ物を届けて来たり。 大型ショッピングモールになると、こ …

親父と俺 その5

親父と俺 その5

ここで一つのエピソードがある。 自分が卒業した年の秋、天神祭で叔父の善治郎さんの所へ泊まり、翌日昼頃、帰宅したところ帰りが遅いので、俺が先の酒造違反による罰金を気にして家出したのではなかろうかと親父は心配したそうだ。 この密造事件というのは …

親父と俺 その4

親父と俺 その4

早速、翌日から欠勤、さあ親父の気の使い様は一通りではなかった。傷つきやすい青春期の俺に対し、ドーカドーカと言うので事情を話すと、すぐに了解してくれた。そして、師弟契約は実働10日くらいでピリオドとなった。 何の抵抗もなく師弟解消とはなったも …

トッパ先生、初勤務その2

トッパ先生、初勤務その2

バックヤードの巡回で汗をかいたトッパ先生、ようやく、昼休み。 スタッフ達の休憩所に行くと、若い女の子が数人いた。そこはコンビニのようになっていて、色々な弁当や飲み物が売られていた。 トッパ先生は好きな中華弁当とお茶を買って席に着いた。弁当を …

トッパ先生、初勤務

トッパ先生、初勤務

警備員として、トッパ先生はあるショッピングモールに朝早く出かけた。 着いたのは、午前8時前。指定では8時半前だが、制服合わせなどでそれより30分前に来いと言われていたため。 幸い、制服の問題もなく、しばらく、ロッカー前で待っていたら、続々と …