袖振り合うも他生の縁

2014年01月13日

ごんべが種まきゃあ…

道を歩いていて見知らぬ人と袖を触れ合う。

そんなちょっとした接触も決して偶然ではない。
全てが前世からの因縁によるものだといったことわざが、
「袖振り合うも他生の縁」
あるいは、
「袖振り合うも多生の縁」
である。
”他生”は前世で結ばれた縁。
”多生”は輪廻転生を続けてkぃた過去世の長い間に結ばれた縁である。

ところで、因縁とは何か?
これは、”因”と”縁” という別物です。
”因”とは直接的原因で、”縁”は間接条件である。

例えは、草花の種子が発芽する ”因”は種子である。種子がないと絶対に発芽しない。

しかし、種子があるだけでは決して発芽しない。その種子が土の上に蒔かれないといけないし、適当な水が必要だ。さらに、温度の高いことも必要だ。そのような諸条件が”縁”である。
この ”縁” にはマイナスの ”縁”というものがある。
「・・・・が無かったから芽が出た」ということである。

今、ここにいる我々は、このような因縁で生きている。
私の周りにいる人は、みんな、私が存在するためにあるようなものだ。

だからこそ、感謝しなければならない。
そして、我々自身も、他の人のために、いい ”縁” を与えてやらなければならない。

お互いの存在こそが必要なのだ。