運命の不思議を思うとき

2014年01月02日

私はいつも運命の不思議さを思うとき、

なぜか、豊臣秀吉と西郷隆盛を思い出す。

戦国乱世に生まれ、織田信長に仕えた豊臣秀吉がなぜ天下を治めることができたのであろうかと。

よりにもよって、百姓上がりの藤吉郎が天下を取ると誰が想像できただろうか?
確率論から言ってもありえない。
才覚ある藤吉郎であっても、信長はそれほど信頼していたとは思えない。
そんな中、明智光秀が謀反を起こさなければ、秀吉がトップに上り詰めることなどありえない。

そもそも秀吉にそんな野心があったのだろうか?
野心のない人間がトップに立ち国を統一するなどありえないこと。

それが彼の運命にあったとしたら、果たして彼は誰の生まれ変わりか?
ひょっとして、平清盛かもしれない?

もう一方、西郷隆盛である。
島津斉彬に建白書を突きつけたところから、彼の存在が少しずつ大きくなっていく。
しかし、島津久光に嫌われ島流しにあう。
世の中が大きく変わろうとしている時の10年、彼は島流しで何もしていない。
大久保利光の働きで、中央に出て行く。
歴史書で読む限り、西郷隆盛の存在は別格。
存在そのものが違うのだ。
結果として、薩摩の郷士が日本を変えてトップに上り詰めた。
彼にはしっかりした生き方や思想があったため、秀吉とは違う。
この西郷を助けた一人としては、やはり、坂本竜馬。

私は、徳川家康と西郷が同じように思える。

この二人の登場は奇跡としか思えない。

時代の要請で生まれてきたのだろうか?