私の見方

怒りの心を捨てよ

ひろさちやの世界

瑩山禅師(けいざん)は1268年に生まれ、曹洞宗の中興の祖として知られ、宗門の人は“太祖さま”と呼んで慕っている。 瑩山禅師の母親は、長い間、子宝に恵まれなかった。彼女はどうしても子どもがほしいと、観音さまに願をかけた。…

あっさりとした生き方

ひろさちやの世界

至道無難は江戸中期の禅僧であった。 もともと、中山道の宿場町である関ヶ原の宿屋の主人であったが、53歳になって突然出家してしまった。 この無難禅師がある日、商家を訪ねて主人と話をしていた。ちょうどそこに別の商家から使いが…

袖振り合うも他生の縁

ひろさちやの世界

袖振り合うも他生の縁とは、道を歩いていて見知らぬ人と袖を触れ合うなどちょっとしたことも、決して偶然に起きたことではなく、すべてが前世からの因縁によるものだということだそうだ。 多生の縁とも言うらしい。 他生の縁は前世で結…

宗門人別帳

ひろさちやの世界

江戸幕府はキリシタンを禁圧するため、民衆がすべて仏教寺院の檀家になることを強制した。 そして、寺院に宗門人別帳を作らせ、この宗門人別帳に記載されることにより、この家族がキリシタンでないことを証明させた。これを寺請制度とい…