横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

あんぱんとお祭り

あんぱんとお祭り

私が下関に行って2年目の秋、小学三年生の時の話。 友達と路地で遊んでいたら、近所のおじさんがやって来た。そして、こう言った。「君たち、明日の厳島神社のお祭りを知ってるだろう。そのシャギリを引っ張ってくれないか?」、と。 友達のほとんどは即座 …

ミカンとお嫁さん

ミカンとお嫁さん

私はみかんがなぜか好きなのだ。年の暮れにはみかんを箱単位で買うととても満足感を得られる。 私が小学校2年生の時、親父の仕事の関係で下関に移る。家族は久夫兄とかずえ兄と私と親父お袋で五人家族となった。下関は厚狭と違い都会であった。私は田舎者か …

一人寂しく風呂焚き

一人寂しく風呂焚き

シズエ姉の結婚式は私が幼稚園児の時だろうか?昔の家の応接間でやったことをかすかに覚えている。結婚式の意味などわからない私は、泣いているシズエ姉を見て、『可哀想な姉ちゃん。姉ちゃんはもらわれて行くんだ。あの男が人さらいなんだ!この野郎!』と密 …

別れの言葉

別れの言葉

我が家では貧しさのため、大きな不公平を生んでしまった。親父とお袋はそのために大変な苦しみを背負ってしまった。 啓一兄、秀夫兄、久夫兄及びかずえ姉は高等学校に行けたが、貧乏が故に成績の良かったにもかかわらずシズエ姉とキヌエ姉は中学校までしか行 …

田舎の家

田舎の家

田舎はいい。やはり、育った家に帰ると何故か落ち着くものだ。匂いのせいか?あるいは、家から見える景色のせいか?親がいるせいか?育った当時を思い出せるせいか?とにかく、理由は色々あるが、自分の育った家はいい。 私の育ったところは、山口県の片田舎 …

小人の行進

小人の行進

親父が国鉄を定年退職し、目指すは家づくり。しかし、退職金を使い果たして家を建てたりしても後の生活を考えると、そうもいかない。 そこで、親父は出来るだけ自分達で家を建てようと考えたのだ。結論から言えば、今の家は大工仕事以外は全部家族全員でやっ …

名前、呼び名の秘密

名前、呼び名の秘密

私の甥であり、姪である皆さんは、佐藤家の名前と呼び名についてご存知でしょうか? 今日は、その秘密について、少しご披露しましょう。 まず、あなた方のお爺ちゃんやお婆ちゃんを皆さんのお父さんやお母さんの名前について、説明しましょう。お爺ちゃんの …

夏の思い出

夏の思い出

夏の思い出といえば次の歌を思い起こす人が多いでしょう 夏がくれば 思い出すはるかな尾瀬(おぜ) 遠い空霧のなかに うかびくるやさしい影 野の小径(こみち)水芭蕉(みずばしょう)の花が 咲いている夢見て咲いている水のほとり石楠花(しゃくなげ) …

痛快な参議院選挙

痛快な参議院選挙

私の勉強不足を恥じている。 東京選挙区で前回6年前は67万票で4位当選し、今回も東京で出れば当選確実と見られていた山本太郎が比例に転出したのだ。 彼は独自の戦略を生み出した。 「俺を当選させたければ3議席くれ!」という有権者への強烈なメッセ …

住民投票の70%が基地建設反対

住民投票の70%が基地建設反対

先日、沖縄で住民投票がなされ、投票した人の70%が基地建設反対であった。 そして、そのことで、安倍首相はコメントを求められ、そこでは、「この結果を真摯に受け止めている」と答えた。 しかし、その後の沖縄県知事玉城デニー氏との会見では、単に知事 …