閻魔大王とは?

2014年01月14日

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インドの神話にヤマという人が出てくる。

このヤマは死者第一号である。
ヤマは死んで天界に行くと、そこには緑の楽園があった。
彼は楽園の発見者だから、領土宣言をした
すなわち、ヤマが楽園の王になったのだ。
言い換えると、ヤマは死者の国の王になったのだ。
そのヤマに漢字を宛てると閻魔になる。
ところで、閻魔の支配する死後の世界は、天上界の楽園で、清流があり、音楽が流れ、素晴らしい世界であった。
しばらくするとその楽園に悪人が入ってきた。
この悪人は楽園の雰囲気をこわし始める。

そこで、閻魔は地下に牢獄をつくり、そこに悪人を収容した。
すなわち地下の牢獄が地獄なのだ。

こうして、閻魔は自動的に地獄の王と呼ばれるようになったのだ。

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閻魔は、死者を天界に行かせるか、地獄に行かせるかの裁判官なのだ。
また、地獄の王の閻魔には青鬼と赤鬼がいる。
彼らを使って、地獄に送り込まれた罪人の舌を抜いたり、どろどろに煮えた銅汁を飲ませたり、のこぎりで罪人の銅を引いたりするのだ 。

正に怖い存在である。

裁判官である閻魔のテーブルの前には浄玻璃(水晶玉のこと)が置いてあり。全ての人の過去が総て映写されることになっている。