パンツ一枚でウロウロしないで
またまた、有田さんの話。
世の中は表と裏があってなかなか面白い。
有田さんが暴く、有田さんの家庭。
夏の暑いさなか、夫は会社から帰るとパンツ一丁になり、
冷蔵庫からビールを取り出し、飲み始める。
有田さんが生まれて育ったときも、父親はそうだった。
だから、夫のその姿には、実はあまり抵抗は感じていない。
しかし、上の娘が中学生になると、さすがに嫌がるので、
「お父さん、年頃の娘がいる前ではパンツ一丁で家の中を歩かないで。」
夫は、しばらくは、私の忠告を聞いてくれたが、
2~3週間もすればすぐに忘れて、
また、元のパンツ一丁の生活に戻っていった。
中学生の娘は、そんな姿を見ると自分の部屋に入って出てこなかった。
有田さんは数年前に40歳になり、今や立派な母親。
下の子供も、もう中学生。その娘が小学生のときは、
風呂に一緒に入ることが多かったが、
今は、部活で夕方になっても帰ってこないことが多くなった。
そのため、夏の暑い日は、夕方一人でシャワーを浴びることが増えてきた。
家の中には誰もいないと、ついつい裸で家の中を歩くことがあった。
着替えの下着を箪笥のところに取りに行くのも、
初めはバスタオルを巻いていたが、
今では、そのままの姿で部屋を歩く。
夏の暑いときはなおさら。
この気持ちよさに初めて気づいたのである。
ある日、その光景を下の娘に見つかってしまった。
しかし、事情を説明すると娘も、
「それはいいアイデアね」、
と言って家の中を裸で歩くようになった。
さすがに、夫がいるときには、そんな格好は見せられない。
しかし、Tシャツにパンツ姿は普通である。
下の娘も、まさにその姿。
ところが、夫はそんな私を責める。
。
しかし、もともと、夫がそうだったから、夫は強くは出られない。
ところが、夫は、ある時期から作戦を変えてきた。
家にいるときの夫は、ズボンにスポーツシャツを着てビールを飲むようになった。
しかし、残念ながら夫の思惑通りにはいかない。
すなわち、Tシャツにパンツ姿の快適さは、やめられないのである。
チョット色っぽいかしらと、ポーズをとって見せると、
夫はあきれた顔で有田さんを見てるという。
こんな自分の格好を世間の誰もが想像できないだろうと思うと、
もっと快感を感じるのである。
皆さんも、裸で家を歩きましょう。
Tシャツとパンツで快適な生活をどうぞ。