インドの裸の王様
私達は、アンデルセンの裸の王様は知っている。
詐欺師が王様に金襴の着物を作って差し上げると言う。
とても軽い着物で、善人には見えるが、悪人には見えないという代物である。
そのように言われると、王様をはじめ、家臣たちは正直に、「私は見えない」、と言えない。
王様はその着物を着てパレードすると、子供は正直で、
「王様は裸で歩いている」
と大声で叫ぶ。
インドにも、裸の王様の話がある。
昔、インドのある国に毒の雨が降ったことがある。
その毒の雨を飲むと、人間は7日間、気が狂うのである。
その国の王はそのことをよく知っていて、独の雨が降る前に、井戸の蓋をしておいた。
だから、王様はその雨の水を飲まずに済んだ。
しかし、人々に知らせるのが遅れたために、家来たちはみんな毒の水を飲んでしまった。
そのため、家来はみんな気が狂ってしまい、裸になって踊りながら宮殿にやって来た。
宮殿には正気な王様だけが、ちゃんと着物を着ていた 。
すると、人々は、
「大変だ、王様は気が狂ってしまった!」
と騒ぎ始めた。
それで王様は、