相手を言い負かさず
2013年12月12日
この禅師はこう言っている。
「たとい自分の方は道理をもって言い、相手がひがみ根性で曲がったことを言っても、理攻めで相手を言い負かすのは良くない。
また、自分は現に道理と思っているのに、わざと自分の方が間違っているといって退くのも 早まったことだ。
相手を言い負かさず、自分の方も卑屈にならずに、自然に終わるのが望ましい。
相手の道理に外れた言葉を耳に入れぬようにして忘れるならば、相手もこちらの言葉を忘れてくれて、腹を立てることもない。
これが第一に心すべきことである。」、と。