横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

時田直哉という盲目のテノール歌手のことを以前書いたことがある。

生まれもって盲目。

しかし、このお父さんが立派だった。

絶えず、盲目の子供に、生まれてきてくれてありがとうと声をかけていたそうである。

その時田さんがわずか2歳になる前に、このお父さんは時田さんを連れて丘に行ったことがあるという。

盲目のこの赤ん坊に何を話しかけても、何の返答も返って来ない。

しかし、この丘に行った時、さわやかな風が吹いてきたと言う。

すると、抱きかかえていたこの赤ん坊は、この風を感じて、大きな伸びをしたと言う。

この時、お父さんは、この子は目は見えないが、風を感じることはできるんだと言う。

そのことを成長した時田さんに話したと言う。

時田さんも、なぜか、風が自分に何かを伝えてきているような気がすると言われる。

私はこのごろ風の役割と言うものを真剣に考えるようになってきた。

風が私に何かを伝えようとしてしている。

だから、最近は目を閉じて風を感じるようにしている。

風を感じると、心がリフレッシュする。

風を感じると、誰かが近くにいるような気がする。