今、フランスではデモや暴動で大変なことになっている。
これをテレビで見ている日本国民の多くは、フランスって危険な国と思っていることだろう。
それに比べて、日本はいい。デモもなく、暴動もないのだから。
しかし、これで本当にいいのだろうか?
安部内閣は、国民が無関心であることと、国会で絶対多数の議席を持っているため、通したい法案を、ろくに議論もせずスイスイ通している。
本来、真面目に議論しなければならない移民法を避け、「入国管理法改正」として法案を通すのだ。
これは、経済界からの要請で、何とか労働者を確保するための法案である。日本に来る労働者の権利などは全く議論せず。
また、水道法改正と称し、水道を民営化しようとしている。
一方、フランスでは昨年、39歳という史上最年少で大統領になったマクロンが、経済立て直しを政治の課題として登場したが、実態は金持ち優遇策に走り、多くの国民を置き去りにしてしまった。
初めは70%近くの支持率も、今では20%台。
燃料税の引き上げの法案を出した途端、抗議デモが始まり、それが暴動となった。
慌てて、マクロンは、この法案を取り下げたが、一端、火がついたものは簡単に消えない。
マクロンの退陣までいってしまう勢いである。
これぞ緊張感のある政治。
我々日本人はフランスに学ぶべきだと考える。
国会で、人々の死を議論しているというのに、ヘラヘラした顔で、野党の質問を聞き流している安倍内閣には、街頭に出て、「NO」の意思表示をすべきだと思う。