先日、沖縄県では辺野古基地の建設に関して、住民投票がなされ、結果としては投票の70%が基地建設反対であった。
そして、そのことで、安倍首相はコメントを求められ、そこでは、「この結果を真摯に受け止めている」と答えた。
しかし、その後の沖縄県知事玉城デニー氏との会見では、単に知事の話を聞いただけ。自分の今までの主張を曲げなかった。
そして、今月26日午前には沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸で、新たな埋め立てが始まった区域で土砂投入作業が確認された。
一体全体、何が「真摯に受け止めている」だ?!
また、昨年の政治家の失言を取り上げてみる。
⑴ 杉田水脈 自民党・衆院議員
「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」
⑵ 麻生太郎 副総理兼財務相
①「セクハラ罪という罪はない」
②「どの組織でも改ざんはありうる。組織全体としてではなく、個人の資質が大きかったのではないか」
③「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」
④「あれくらい触った程度で暴力って言われたら、とてもじゃない。この種の話で(野党に)はめられた、というのはしょっちゅうなので」
⑶松本文明 内閣府副大臣
「それで何人死んだんだ」(沖縄県で続発する米軍機の事故やトラブルについての国会の大行質問の最中に飛ばしたヤジが原因で自分のクビが飛んだ。)
その結果、政治家の言葉は、「遺憾に思う」である。
また、昨日の参議院予算委員会で次のようなことがあった。
国民民主党会派の森ゆう子氏の質問に答えた。
菅官房長官は防衛省から報告を受けた時期について、26日の参院予算委で「1月18日だった」と答弁した。しかし、1月21日の記者会見では「私は承知していない」と答えていた。
菅氏は27日の参院予算委で、「会見で質問され『コメントは差し控えたい』と申し上げたが、さらに問いがあったので『承知していない』と答弁した」と説明。その上で「ある意味で虚偽じゃないんじゃないか」と主張した。
いやいや、これは虚偽そのものだ。
こうして、政治家は黒を白と言い張るのだ。
そもそも、政治家はリーダーであるのだ。そんなリーダーが、こんないい加減な言葉で言い逃れたり、誤魔化したりすると、みんな、「これでいいんだ」と追随するのだ。
だから、最近は潔い会社の社長や役人は見たことはない。
部下のやったことに対して、自分んが責任を取るとか、組織の腐敗は自分の責任だと言う人間は見たことはない。
こうして、折角築いたモラルが壊れていっているのだ。
この日本はあまりほこれた国ではないと最近思うようになってきたのは私だけではないだろう。