エジプト経済の動向・・・エジプトは近年、天然ガス等の資源開発

2010年5月30日 エジプト財務省は、国際協力銀行(JBIC)との間で、
包括戦略パートナーシップに係る覚書を締結した。
エジプトは近年、天然ガス等の資源開発や石油関連分野における産業多角化、
鉄道等交通網整備に伴い、海外からの機器輸入や投資の促進、
投資誘致に必要なインフラ整備等に力を入れている。
同覚書が、今後の二国間の更なる経済関係の強化の土台となることが期待される。

回復の兆しがみえてきた

エジプト自動車工業会の月例報告によると、2009年の自動車販売台数は、20万5,521台だった。
08年秋の世界的な金融危機以降、低調な販売が続いていたが、
09年12月は08年9月以来15ヵ月ぶりに販売台数が2万台を超え、
回復の兆しがみえてきた。
日本勢は乗用車部門で苦戦しているが、バス・トラック部門では高いシェアを維持している。
2009年、バス部門の販売シェアは、スズキとトヨタで計64.8%、
トラック部門はいすゞ(シボレーブランドで販売)、トヨタ、日産、三菱で計83.5%を獲得した。

インフレ率は上昇し、13.3%

エジプト統計局によると、10月もインフレ率は上昇し、13.3%となった。
エジプト中央銀行は、その背景として食料品や保険料、学費の上昇が影響しているとコメントしているが、
経済成長維持のため政策金利を据え置いた。