カテゴリー別アーカイブ: 政治批評

hosono

細野と岡田

民主党代表選候補者による討論会(8日)で岡田克也、細野豪志両氏が野党再編をめぐり応酬。

細野氏は昨年11月の解散直前に維新の党から「(維新の)関西を切り離すことも考えるという話が来た」ことを明かした。
民主、維新両党内で、有権者不在の“合流”が模索されていたことを示すもの。

岡田氏は、
「細野さんは(衆院)解散直前、私のところ、海江田代表のところに来て、衆院だけでもみんな(の党)と民主と維新と合併すべきだと、かなり強い提案をされた」
と暴露。

代表選のなかで細野氏は民主と維新との合併を否定しているが、
「あの話はいったいなんだったのか。政治家は自分の言葉に責任を持つべきじゃないか」
と岡田氏は指摘した。

細野氏は、
「残念だ。クローズ(非公式)の場所で話したことを公開の場で質問された」
と岡田氏を批判しつつ、合併提案の事実を認めた。
「維新と民主の問題は、関西の問題でもある。問題がクリアでき(るなら)、中途半端な住み分け(両党候補者調整のこと)をするより、いろんな可能性を模索すべきだと申し上げた」
と細野氏は語った。

こんなことこそレベルの低い話。
細野は野党再編を堂々と訴えるべき。
岡田もこんな話をするべきではない。

abe

福沢諭吉と総選挙

政治は人の肉体を制するものにして、教育はその心を養うものなり。
ゆえに政治の働は急劇にして、教育の効は緩慢なり。・・・・・

政府はその実際の利害につき、あるいは課税を軽重し保護を左右するなどの術を施して、たちまちこれを盛ならしめ、またたちまちこれを衰えしむること、はなはだやすし。・・・・・

すなわち政治固有の性質にして、その働の急劇なるは事実の要用においてまぬかるべからざるものなり。その細目にいたりては、一年農作の飢饉にあえば、これを救うの術を施し、一時、商況の不景気を見れば、その回復の法をはかり、敵国外患の警を聞けばただちに兵を足し、事、平和に帰すれば、また財政を脩むる等、左顧右視、臨機応変、一日片時も怠慢に附すべからず、一小事件も容易に看過すべからず。政治の働、活溌なりというべし。・・・・・

古来、暴君汚吏の悪政に窘められて人民手足をくところなしなどと、その時にあたりては物論はなはだ喧しといえども、暴君去り汚吏除くときは、その余殃よおうを長く社会にとどめることなし。・・・・・

などと、福沢先生は、為政者を当てにしていない。

すなわち、為政者なるものは、時として偽善者で、信じるに足りない。

人民は、政治家は悪をなすものと考えよという。

そこで、今度の総選挙では、より悪に加担しそうにない人、あるいは党を選ぶしかないのだ。