横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

今日は暑い日。
仕事から戻ったら、事務所にポコ・ア・ポコの生徒さんがお茶を飲んでいた。
その方の名前を有田さんとしましょう。
有田さんは、一見、清楚で貴婦人。
しかし、話し始めると、その話が実に面白い。
失礼のない範囲で、少しご披露しましょう。

話の切り出しは私。私は若い頃から少し変わっていて、遅刻したら、
工場の手前から、電話をする。
「今日は、体調が悪いので、休ませてもらいます」
寮に戻るとばつが悪いので、浅草まで落語を聞きにいっていた、と話した。
すると、有田さんの昔話に火がついてしまった。

私は、そんなに遅刻はなかったけど、実は駅のプラットホームに落ちて、遅刻した事があるの。
私は、昔からおっちょこちょいで三度、プラットホームから落ちたことがあるの。
初めて、落ちたときには片足が電車のホームに挟まって、動けなかったの。
人に手を引いて引き上げてもらったが、その足は大きく腫れ上がってしまった。
二度目は両足から落ちて、腰のところまで挟まってしまった。
みんなが見ていて、とっても恥ずかしかった。
それからは、会社でその事が評判になり、チョット遅れると、
また、プラットホームから落ちたのか?と評判になってしまった。
その後、もう一回落ちたの。みんなは、どうして落ちないのか不思議なくらい。

その奥さん、ドンドン話が弾み、子供の頃の話が飛び出してきた。

私は、小学生の頃は男の子とよく遊んでいて、男勝りで通っていた。
遊ぶのは、いつも、男の子。だから、男の子と喧嘩をよくやっていた。
大概は、男の子と勝負して、負けなかったが、ある日、男の子達が溝をまたいで、
立ちジョンを始めたの。
お前には、できないだろうと言われ、非常に悔しい思いをした。
私は、いつか、立ちジョンをしようと考え、ある日、決行した。
周りを見回し、今だと思い、スカートをまくりあげ、パンツを脱いで始めた。
ところが、男の子のようにうまく出来ず、おしっこが足を伝って、流れてきた。
アッ、これは大変と、右足を上げた途端、ステンと溝に倒れてしまった。
体は自分のおしっこで汚れ、額は側溝にぶち当たり、血が流れてきた。
そのまま、惨めな思いで帰ったら、母親は、私が交通事故にあったと思い、大騒ぎになってしまった。

私は、その奥さんの流れるような面白い話を聞いて、私が恥ずかしくなってしまった。