横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

保険金請求を請求したのち、9月11日にチューリッヒ保険から審査と称する面談を行いたいと電話が入って来た。

丁重に審査の私の都合を聞いてくる。

私は、9月17日がいいことを伝えると、高橋というものが自宅近くまでやって来ると言う。

ところが、17日に突然、私に別件の用事が入って来た。

私は、早速、高橋という人に連絡を取り、面談の場所を品川に移したいと申し入れた。

高橋氏も大宮から来るというので品川なら好都合ということになり、午後3時に品川駅のスターバックスで面談することにした。

私には隠すこともなく公明正大に面談審査を受けるという思いであった。

9月17日当日、私は用事を済ませ、定刻より10分遅れて品川駅のスターバックスに到着した。

指定のところには年齢は60歳過ぎと思われる気の良さそうな紳士が待っていた。

定年後、嘱託でこの審査を行なっているのだろうと思った。

高橋氏からは、通り一遍等の質問ですからよろしくと挨拶があり、質問が始まった。

一般的な質問の合間に、時々、アレッと思われる質問を混ぜて来る。

私が手術を受けた2年前の狭心症の話の中に、チラリとガンの話が入って来たり、保険契約時の3月あたりはどのような健康状態だったのかだとか、話題を散らしながら核心に迫って来る。

この人は気は良さそうな男に思われるが、なかなかプロだな、と思った。

でもこの時点では、彼が私から何を聞き出そうとしていたのか本当の意味はわからなかった。