横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

私の出身は山口県の厚狭、今は山陽小野田市と言う。

昨年、私のすぐ上の兄が死んだ際、墓を自分の実家に近いお寺の墓地を買って、建てた。その際、私の一番上の兄も、そのタイミングで、自分の先祖および両親の眠る墓を遠く離れた山からその寺に移した。

その墓ができたことを、昨年の4月に電話で、私のところに知らせてきた。

今度帰ったら、墓に参ってくれと言う。

そのタイミングが、その兄の葬式であった。私は葬儀が終わり、東京に戻る前に是非とも約束を守ろうと、墓に参った。

その墓を見た時私は驚いた。

そこはお寺の裏山にあり、山を30〜40メートルくらい登ったところにあり、そこからは田舎の田んぼや町がよく見渡せた。

そこには墓が、六つくらいあっただろう。

その墓は、当然、町の方に向いている。すなわち、南向きである。

当然、お寺も南向きに立っている。

ところが、兄の建てた先祖および両親の墓だけが西向きである。

私はふと考えた。阿弥陀如来や釈迦如来のいる極楽浄土のある西向きのしたのであろうか?あるいは、先祖が住んでいた山の中の家の方角に向けたのであろうか?

いずれにせよ、普通の人と視点の違うのが面白いと私は愉快になった。