白い象は・・・

2014年01月13日

この松が真っ直ぐに?

白い象は仏教においては、普賢菩薩の乗り物である。

法華経の中には、法華経を深く信仰する人々のために、白象に乗った普賢菩薩が出現し、人々を守護されると書かれている。

ところで、英語でホワイト・エレファントといえば、
---厄介物、持て余し物---
といった意味である。
なぜ、厄介物なのか?


インド、スリランカやタイでは、象は神聖な動物である。特に白い象は特別で、白い象が見つかると、その象は王様に献上され、宮殿で大事に飼育されることになっている。
とてもとても一般庶民の家で飼うことなどできない。

時に王様が無思慮に、ご褒美として、あるいは意地悪として、この白い象を家臣に下賜することがある。
家臣はこれを断れない。
かと言って、使役に使うことなどできない。
大事に育てなければならない。
仮に、この像が病気にでもなってしまえば、家中で大騒ぎになるのである。


かくて、白い象が厄介物、持て余し物になってしまったのだ。
結局この象は悪魔がくれたプレゼントとなってしまうのだ。

こんなプレゼントは今の現代社会に多いのではなかろうかと思う。
要らないものが自分の周りに沢山ある。


不必要なもの、それは悪魔のプレゼント 。
悪魔が何をくれるのか?
お金である。
お金があるからこそ、テレビ、エヤコン、掃除機などを買ってしまう。
要らなくなったから、捨てたとしても、王様は怒らない。

その代り、自分自身の心が自分を責めるのだ。