薩摩焼の話

私が20代の時の大失敗。
ある時、ブラジルから女医さんがやってきた。
かなりきれいな人だった。
日本の病院に連れて行き、有名大学病院のドクターに会わせた。
日本のCTの診断方法を勉強に来たのだ。
一段落して、観光に連れて行くことにな。

すると私に質問してきた。
佐藤さん、私を薩摩焼の店に連れて行ってくれと言う。
私は、てっきり、焼き芋のことを考えた。
銀座のど真ん中で、焼き芋屋はどこにあるのだろうか、と考えた。
そこで、私は、質問した。




薩摩焼は、特に、何か特別な物はあるのか、と。
すると、その女医さんは、確か薩摩屋という名前だったという。
この言葉を聞いて、私ははたと考えた。
焼き芋ではないと直感したのだ。
早速、私は銀座のある店に飛び込んだ。
薩摩焼の店を知りませんか?
ラッキーなことに、その店はそのすぐ近くにあった。
確かに薩摩屋であった。焼き物は金粉で鮮やかな焼き物だった。
私は、恥ずかしかった。