東京都のコロナ対策キャンペーンに感染防止徹底宣言ステッカーというものがある。
東京都のウェブサイトを見ると、このステッカーを取得するのに何の認定制度もない。勝手に、ダウンロードして、プリントしてお使い下さいとあるだけ。
最近、このステッカーを堂々と掲げた店でコロナ感染者が何人も出てきた。いわゆる、コロナクラスターである。
このクラスターに対し、小池都知事は記者会見でこう苦言を呈したのだ。「対策をせずに貼っている店がないとは限らない」と。
私は、この発言を聞いて、何を言っているのかと不思議に思えた。
そもそも、このステッカーはこのお店はコロナ対策を十分行っており、東京都が認定したもので、安心してご利用ください、と言うべきもののはず。
少なくとも、一般都民はそう認識しているはず。ステッカーとはそういうものなのだ。
このステッカーはお店にとっては、価値のあるものである。ところが、東京都はこのステッカーを発行するにあたり、調査すらしないのである。
そして、今になって、「対策をせずに貼っている店がないとは限らない」と言い出すとは空いた口が塞がらない。これでは、誰も東京都を信用しなくなる。
口先で、これこれをやると主張するだけで、魂がこもらないのだ。これでは安倍首相と全く同じ。
やっていると言いつつ、それはやったフリだけである。
小池都知事の本質をここに見た感じがする。