横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

この辺で一息入れましょう。
昔、ブラジルに出張した時の話をしましょう。
ブラジル人がアメリカに旅した時の話。
アメリカ人が、ブラジルって何処にあるのか?と聞いてきた。また、どのくらい大きな国か?と。
ブラジル人が、どう説明しようかと思っていたら、アメリカ人が、テキサスくらいか?と言われて、もうその男には説明しなかったと言う。
おらの国がどのくらいデカイかおミャア知らねえのか?
この田舎もんが!

ところで、ブラジル人の話をしましょう。
カシューナッツの話。
ブラジルは全て、物が大きい。
ある村にカシューナッツの大きな木があった。
カシューナッツの実のなっているのを見たことがあるだろうか?
カシューナッツの実の大きさはりんごくらいある。
ところが、我々が食べている実は、そのりんご大の実ではなく、その実の上にあるヘタの部分である。実は渋くて食べられない。
その実は熟れる頃には、ボトボトと落ちて来る。
知らない人がこの実を取りに行くと、大怪我をすると言う。
知らない人は、落ちた身を拾って歩いている内に落ちて来る実が頭に当たって大怪我をするのだそうな。中には死ぬ人が出ると言う。
だから、その土地のベテランは、ザルを抱えて、一目散に、木の下を走り抜けるのだそうな。何せ、このカシューナッツの木は半径50メートルもあり、走り抜けるためには100メートルは走らなければならないのだ。
命がけの仕事だと言うのだ。

もう一つ、ヘビ狩の話。
アマゾンの奥には大蛇が住んでいる。
この大蛇の体長はおよそ30メートル。
この大蛇は10日に一回山に登って行く。
その大蛇が通った跡は直ぐに分かる。
その跡を見つけると、村のヘビ狩の男達は罠をかけ始める。
そして、大蛇が山から降りて来るのを待つ。
大蛇は、山に放牧されている牛を食べに行くのだ。
一回当たり3頭から5頭の牛を飲み込むのだ。
男達は高い木にロープを掛ける。
そのロープを地面に落としてその端を持つ。
そうした仕掛けを5本作る。
大蛇がそこを通るとロープの端を持っていた男はそれを反対側に投げる。それを受け取った男はそれを所定の木に引っ掛ける。こうして大蛇の体を木に固定していくのだ。
大蛇の力は強いから、なかなか動きを止めることができない。そこで短刀を持った若者達が次から次へと大蛇の脳天を短刀で突くのだ。
この格闘は1時間では終わらない。
大蛇の動きが止まったところで、それを5艘の小船に載せて出発。途中、アマゾン川の流れで船の間隔が狭まる。
すると大蛇が川に垂れてしまう。
そこにピラニアが襲いかかる。
村に帰る頃には、大蛇の体の何箇所かがピラニアに食われてしまう。
それでも、村は大騒ぎ。その夜は村人総出でお祭り。

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