ひろさちやの世界

2014年01月13日 ひろさちやの世界

浜までは海女も蓑着る

一人の禅僧が庵に悠々自適の生活をしていた。 その恬淡たる生きざまを慕って一人の雲水が庵を訪ねてきた。 「あいにく風邪をひいていて、今から薬を取りに行くところです。直ぐに戻りますから、拙庵でお待ちください。」 そう言い残し…

2014年01月13日 ひろさちやの世界

嘘も方便

昆虫採集を趣味にしている人が山岳部の連中と一緒に山に登った。 彼は、山に登りながら昆虫採集に動き回っている。 運動量は彼のほうがはるかに大きい。 しかし、面白いことには、山岳部の連中のほうが先にバテテしまったという。 こ…

2014年01月13日 ひろさちやの世界

ユックリズムのすすめ

明治時代の話である。 80歳になる老僧が英語の勉強を始めた。 弟子たちは、 「今から英語を勉強して、どうするんですか?」 と尋ねた。 老僧は、 「遅すぎることは、私だって知っている。でもな、英単語の一つでも二つでも覚えて…

2014年01月13日 ひろさちやの世界

肉屋の言葉

中国は唐の時代の禅僧に、盤山宝積(ばんざんほうしゃく)という人がいた。 ある日、盤山和尚が肉屋の前を通りかかった時、一人の客が猪の肉を買おうとしていた。 「おやじ、上等の肉を切ってくれ・・・」 と客が注文した。 すると、…