横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

昨日、娘に連れられ、20年ぶりに上野動物園に行ってみた。
動物園そのものは、特に変わったところがなかった。
2月なので、観客はあまり多くはいなかった。

娘の最大の関心は、ゴリラ。
ゴリラのモモコが最近出産したらしい。
しかし、モモコはこの日、外には出ていなかった。
オスのハオコと2頭のメスゴリラが外に出ていた。
天気がいいせいか、ハオコごろりと横になっていた。
メスゴリラは動かず座ったまま。
無駄な動きをしない。

人間世界では、ゴロゴロしていると太ってしまう。
しかし、動物はエネルギーの消耗は極力しないのが常識。

人間は、必要以上に食べて、栄養過多になるため、運動しなければならないのだ。

2時からえさの時間というので、待っていた。
すると、ハオコが突然動き始めた。
係員の姿をチラッと見たのであろう。

係員は、上からえさを投げ始めた。
3等それぞれの場所に均等に投げてやる。
初めは、みかん。
次は、トマト、ピーマン。

イチゴを切ってばら撒いた。
そのうち、ペットボトルが投げられた。
中には、スポーツドリンクのようなものが入っていた。

それぞれのゴリラは、そのペットボトルを拾い、それぞれ、手でキャップをひねって、開けていた。
思い悩む景色などまるでない。
その辺のおじさんが普通にひねって飲むように飲んでいた。

私はこの光景を見て、ゴリラの進化を感じた。

東京に住むゴリラは、もう、文明生活を送っている。
自然のうちに。

人間も、知らず知らず、文明を自分のものにしている。

そのうち、上野のゴリラはパソコンでインターネットをやっているかも知れない。