私は小さい頃、いつも”半分ッコ”するように教えられた。
そのことが大変意味あることと思い、私の子を育てるときに、家内にこのことだけはするように言った。
私は優しい人にするためにと思い、そのようにした。
実は、本当の意味がわからなかった。
ところが、”ひろさちや”が教えてくれた。
兄がパンをもらって帰ってきた。一人で食べようとするのを母親が見て、
「弟に半分あげなさい。可哀想でしょう。いつも、兄弟は平等にしなければ・・・」
”ひろさちや”は、それは間違っているという。
正しくは、そのパンを仏壇に持って行き、あらためて、仏様からパンをいただくというのが正しいというのだ。
昔はみんなそうだった。
私はなるほどと思った。
ところが、”ひろさちや”は、まだ言う。
その兄に言うのは、「みんなで食べるほうが美味しいでしょう。」