横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

昭和二十六年に朝鮮戦争が始まった。

朝鮮の南北戦争である。

この戦争にアメリカが介入し、中国も介入した。

両国で戦い、この時から南朝鮮、北朝鮮が三十八度線で分断されたのである。

この戦争が始まって、物価は上昇し、物価凍結令も効かなくなった。従って、木材の需要も大幅に増えた。

二十六年春から、私達は日田に一軒家を借りて、住むようになった。

この家に母も一度来て欲しく、何度も誘ったが、まだお前たちは借家住まいだから、と言ってとうとう来てくれなかった。だから、母は日田に来ることなく世を去った。