ここ半年の間、金魚を買ってきても、直ぐに死んでしまう辛い思いをしてきた。
以前は順調に育っていたが。
しかし、あまり金魚を育てるという知識は乏しかった。
そして、バクテリアの必要性を勉強し、水槽には砂利を敷き詰め、バクテリアを入れ、バクテリアを育てなければ金魚は育たないことを知った。
金魚は餌を食べ、フンをする。そのフンをバクテリアが食べる。金魚はそのバクテリアを食べる。この循環が金魚にとって重要なのだ。また、バクテリアはアンモニアを分解する重要な働きをするのだ。
水槽に砂利を入れ、バクテリアを入れ、準備万端整えて、琉金を三尾買ってきた。
金魚は三日間は順調だったがよく見ると、三尾とも身体全身に白い斑点が出てきてしまった。今年は7月といえども、梅雨が続き太陽が出ないため摂氏20度の日が続いたためであろう。
今までの経験では、この病気に打ち勝ってなかった。私はまたまた、絶望感を感じた。
事態は一刻を争う。
私は近くのビバホームの中に金魚屋があったので、家内と一緒に出かけた。
そこに、若い女性店員がいたので、私の質問を投げかけた。
すると、私の水槽の状態と金魚の症状を聞いただけで、彼女は対処法を親切に教えてくれた。
私が水槽に入れようと思っているのはメチレンブルーという薬だというと、その薬は、弱い薬なので、ひょっとしたらこの薬では無理かもしれないと教えてくれた。しかし、まずこの薬で様子を見ようと言う。
次に大事なのは、ヒーターを入れて水温を摂氏30度以上にすること。そして、水槽には水10リットル当たり50グラムの食塩を入れること。
水換えは毎日少しずつ換えてやること。すなわち、水槽のバクテリアは薬で死んでしまっているから、アンモニアがたまらないように水換えが必要になるのだ。ただし、一度に多くの水を変えては駄目。また、水温が30度から下がらないように、入れる水はお湯で温めておくこと。
また、食塩は金魚の体内の塩分濃度にしてやることが必要。
そもそもこの白点病は寄生虫の病気で、その寄生虫は外からつくのではなく、もともと、金魚の体内にいると言う。金魚の水槽の水が急に温度が下がると、体力が落ち、そこにこの寄生虫が動き始めると言うのだ。
また、餌はいつものように、適量を与えるべきだと言う。やはり食べなければ、病気に勝てないのは人間と同じ。
この話を聞き、早速、家に帰り実践した。
翌朝、水槽の所に行ってみると、何と三尾とも元気に泳ぎ回っている。因みに水槽の温度を測ってみると、何と33℃だった。手を入れると暖かい。今までの私の考えではありえない温度だ。
暖かい水を少しずつ換えて、今では完治した。