横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

昨年末、近くにあるアピタのなかの11CUTという美容院に行きました。

髪が長くなり、カットしようと思い訪ねました。ところが、待ち時間が4時間と聞き、カットは諦めました。

そこで、年を明けた今日六日に、家内と再度訪問しました。幸いにも、今日は1時間半の待ち時間。丁度、昼食時だったので、チャンポンを食べて時間を過ごしました。

時間が来たので、11CUTに行きました。約5分遅れで自分の番がやって来ました。

料金は前払いで、家内が支払いました。その時家内は、シャンプーもお願いしますと付け足しました。

私は、鏡の前に座りました。鏡に映った私の頭は白髪で少しボサボサ状態でした。

店員は私に、どのようにカットしましょうか?と聞いて来たが、なんと答えていいか分からないので、次の質問を待ちました。

すると、いつもは、何ミリでカットしますかと聞いて来ました。私にはその質問にちゃんと答えられませんでした。しかし、次のように答えました。耳の周りは1mmでお願いしますと。

すると店員は、1mmだと、頭の周囲は真っ白になりますよ、と言うのです。普通は、9mm位ですよと言うのです。

私は、そのやり取りから、この店員は、私のことを痴呆老人であることを確証していると判断しました。

私の言った、耳の周囲は1mmと答えたのを全く無視されました。その上、この人は、痴呆老人と判断したらしく、慌てて店を出た家内を呼びました。そして、家内に、9mmでカットしますよと言うのです。家内は9mmが妥当かどうかは判断できなかったが、店員に押し切られるように言われたので、「お願いします」と答えて、店を出て行きました。

店員は黙って私の髪を切り始めました。沈黙状態がしばらく続きました。

シャンプーのために私に立ち上がって移動してくれと言う時も、店員は気を使い、「おじいさん、カバンはそのままに置いていていいですよ。今から髪を洗いますから。髪は自動で洗いますが、大丈夫ですか?」

もう、私は完全に痴呆老人扱いです。私は黙って、痴呆老人になりきりました。即ち、相槌も打たず、黙ったまま。

最後に終わって店を出る時も、深々と頭を下げてお礼を言いました。

「ありがとうございました」

店員は、何も起きなかったことをとても喜んでいるように私には見えました。

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