横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

奈良の大仏さん

奈良の大仏さん

西暦753年、4月9日奈良の東大寺の大仏開眼供養が盛大に行われた。 この日から約10年前に 、聖武天皇が盧舎那仏(ルシャナブツ)造像の詔を発した。 東大寺の大仏が盧舎那仏とはほとんどの人は知るまい。そもそも盧舎那仏とは何ぞや? 盧舎那仏とは …

徒然草の一節

徒然草の一節

大学入試によく徒然草が使われる。 しかし、こんな一節があったのをご記憶の方が居られようか? 徒然草第39段のはなしである。 「ある人、法然上人に、『念仏の時、睡(ねぶり)におかされて行(ぎょう)を怠り侍(はべ)ること、 いかがしてこの障(さ …

手のひらいっぱいの塩

手のひらいっぱいの塩

「世の中には悪業の報いで死後地獄に落ちる者がいる。しかし、同じように悪業を積んだにもかかわらず、地獄に落ちないものもいる。一体この差はどうして生じるのか?」 これは、釈迦が修行僧に出した問題である。 修行僧の誰一人応えられなかった。 そこで …

親鸞の苦悩の末に

親鸞の苦悩の末に

後に浄土真宗の開祖となる親鸞は、若き日は比叡山の堂僧を務めていた。 しかし、彼は29歳の時、生死の迷いを断ち切ろうとして、比叡山を下りて京都の六角堂に百日の参籠をした。 比叡山における20年間の修業は、結局は彼の悩みを解決してくれなかった。 …

インドの裸の王様

インドの裸の王様

私達は、アンデルセンの裸の王様は知っている。 詐欺師が王様に金襴の着物を作って差し上げると言う。 とても軽い着物で、善人には見えるが、悪人には見えないという代物である。 そのように言われると、王様をはじめ、家臣たちは正直に、「私は見えない」 …

閻魔大王とは?

閻魔大王とは?

インドの神話にヤマという人が出てくる。 このヤマは死者第一号である。 ヤマは死んで天界に行くと、そこには緑の楽園があった。 彼は楽園の発見者だから、領土宣言をした すなわち、ヤマが楽園の王になったのだ。 言い換えると、ヤマは死者の国の王にな …

”いい加減”のすすめ

”いい加減”のすすめ

日本のある商社が西ドイツの工場に部品の注文をした時の話である。 最初に注文した時の個数が少なかったために、追加注文をした。 その際に、その商社は注文個数を増やすから、追加注文の単価を安くしてくれと交渉した。 それに対して、ドイツの工場からは …

坊さんはなぜ働いてはいけないのか?

坊さんはなぜ働いてはいけないのか?

私の大きな疑問の一つは、 「なぜ、釈迦は坊さんが働くことを禁じたのだろうか?」 ということである。 お金の寄付を受けることを禁じている。 すなわち、坊さんがお金で物を買ってはいけないというのだ。 ただ、生きるために、一日2食を在家信者から布 …

熊谷次郎直実の質草

熊谷次郎直実の質草

熊谷次郎直実、この人の名前は、知っている人は多いであろう。 義経の軍勢が平家を攻める一ノ谷の合戦において、16歳か17歳の平敦盛(あつもり)をこの直実が討ったのである。 直実はその後人生の無常を感じて出家してしまった。 平家物語にはそう書か …

リーダーの資質

日本ではどんな人が立派なリーダーだろうか? 単純に結果を出す人なんて言いそうな気がする。 あるいは、情熱のある人と言う人もあろう。 ところが、西洋では、 「リーダーたる者は、自分が統率する部下の人数だけの人生観・価値観を身につけろ」 と言わ …