横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

川の上流から流れてくると、川の中央部に大きな岩がある。この岩の後ろに渦ができている。

この渦に飲み込まれて、一回転。これが初めての渦で、この渦の回転に驚く。

一体、今のは何だ?

何も分からず、そのまま流されていくと、またもや別の岩にぶつかり、次に渦で一回転。ウカウカしていると二回転、三回転する。

かくして、大きな岩があると渦があることに、多くの人は気付くのだ。

実は、この岩は我々の人生において、人であるかもしれないし、出来事であるかもしれない。運が悪いとそれが事故だったりもする。良い人に出っくわすと、良い渦が待っている。良い渦は我々を川の中央のより深いポイントに連れて行ってくれる。ここにはより大きな岩があり、その裏にはより大きな渦ができている。このより大きな渦に乗ると、いろいろな体験ができる。世界が広がってくるのだ。
逆に悪い渦に巻き込まれると、どんどん岸辺に近づいていき、小さな渦に身を任せることになる。小さな体験しかできなくなるのだ。また、川の流れが止まり、水が淀んでしまいそこに身を沈めることになる。ここから、抜け出すことは実は容易ではない。

そもそも、我々は止まってしまえば、生存できなくなる。生き続けるためには動いていなければならない。変化していかなければならない。すなわち、川の中央にいる方が死から離れるという意味もある。

かくして、我々は川の中央の流れの速い、深い所に身を置くことがより本質的な出来事に触れるチャンスが出てくることとなる。そのためには、今、自分のいる流れがどの位置にあり、より良い流れにたどり着くためには、絶えずアンテナを高く掲げ、状況を把握することが必要となる。そのためにもより多くの経験をすること。本を読み、先人の経験を勉強すること。また、多くの人と知り合いになることが重要となる。

そもそも、自分は川を流れていることを自覚し、渦というもので、パワーを得たり、方向転換をするチャンスを得るのだ。