横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

子供を育てるために、母親は持っている全ての知識を持ち出し、奮闘する。それに比べると、父親はオスライオンの如く、寝そべったまま、何もしない。
ここに、その母親の奮闘ぶりを二つ紹介しょう。
長女が小学5年生の春、私学の中学校に行かせようということになり、バスで15分行った所の塾に行かせることにした。
入塾テストを受けて初めて分かったのだが、国語の力は問題ないが、算数の力は不十分。これから、余程頑張らないと、良い中学には無理だと判定された。
そこからは、塾では算数の特訓が始まった。
小学校では算数でもトップクラスだが、私学受験にはまだまだと脅されてしまった。
塾の宿題を持ち帰り、自分でやろうとするがなかなか、自分ではできない。そこで、母親に頼むと母親は参考書を片手にねじり鉢巻。もともと、母親も文系の頭で、理数科から逃げて来た様子。
その母親が文数の問題にぶち当たる。
文数は割り切れないのでさあどうしようと考える。
母親には、長い間算数などやったことがないため、約分するということは全く忘れていたのだろう。どうしても解けない。
その光景を見た長女は、
「もういいよ、お母さん」と言ってそのまま塾に行った。
後で、娘は母親にこっそりと言ったという。
あれは約分すればよかったよ。
一方、できなかった母親は、私に問題を見せたので、私は、解いて見せた。
もう一つ、面白い話をしよう。
長女が幼稚園に通っていた頃の話。
長男は一歳下。
3人で風呂に入っていた。
そこに私は会社から帰ってきた。
風呂から3人の楽しい歌が聞こえてくる。
その時、私は聞いてしまった。動揺の”証城寺の狸囃子”の歌を。
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証 証 証城寺
証城寺の庭は
つ つ 月夜だ
みんな出て 来い来い来い
おいらの友だちゃ
ぽんぽこ ぽんの ぽん

負けるな 負けるな
和尚(おしょう)さんに 負けるな
来い 来い 来い
来い 来い 来い
みんな出て 来い来い来い

証 証 証城寺
証城寺の萩(はぎ)は
つ つ 月夜に 花盛り
おいらは浮かれて
ぽんぽこ ぽんの ぽん
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「ぽんぽこ ぽんの ぽん」「ぽんぽこ ぽんの スッポンポン」と歌っていたのだ。

私は風呂から出てきた家内に、あれは不味いんじゃあないかぁと言うと怪訝な顔をしている。

スッポンポンって、丸裸、“フリチン”のことだよ、と説明して、家内は大笑い。自分は小さい頃から兄二人と一緒に育ち、兄たちはそういうふうに教えてくれた。だから、昔から、そんな風に歌ってきたと。

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