横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

今年の大晦日は子ども3人も集まり、楽しく過ごすことができた。

大晦日の番組は、私と息子チームと妻と娘のチームに分かれて見た。

気がついてみれば、新年が15分過ぎていた。

私はみんなに呼び掛けた。

初詣に出かけようと。

ところが、みんな、行かないと言うのだ。

私は、一人で出かけることにした。

外に出ると寒い。

私は、歩き始めた。

今年は福泉寺に行くことにした。距離は約 1.5km 。

通りは幾人かの人が歩いていた。

福泉寺に行ってみると、様子が変である。

お寺に光もない。当然、お参りの人もいない。

これはどうしたことか?

暗い境内には月の光だけ。幸い満月だったから明るさはあった。

私は、予定通りお参りをした。

しかし、気持は変であった。

そこで、大林寺に行くことにした。

昨年、行ったところである。

福泉寺から大林寺までは、約 4km 。

もう、1時過ぎていたので、人の数も減っていた。

大林寺に着いた時には、そこも、もう初詣の人はほとんどいず、後片付けをしている人たちだけだった。

それでも、お願いをするために手を合わせた。

今年だけは、どうしてもお願いしなければならないのだ。

無事、お参りをして、気持よく帰途についた。

歩き過ぎたこともあり、足の股間が痛くなり始めた。

家に着くころには、もう、痛くて、足早に歩くことができないくらい。

右が森のところまで来たところで、なぜか、親父とお袋のことが頭に浮かんだ。そこで、親父とお袋に私の願いを唱えてみた。

その時、なぜか、二人に、「自分の願いが届いたら、何かシグナルを送ってくれ」と呼び掛けて見た。

しかし、周りを見ても何の変化もなかった。

しかし、その時、足音が聞こえてきた。

私は思わず、足音の聞こえる後ろを振り返った。

すると、誰かが走ってくる。

どうも、ジョギングをやっているようには思えない。

私の横を通る時、その人を見てみると、 30 歳までにはなっていない若者であった。

手に、上着を持ち、背中には白いワイシャツを出していた。

私はその人の姿をじっと見ていた。

こんな時間帯になぜ、走っているのか?

偶然にも、私が両親に問いかけていたその瞬間であったことが不思議でならない。

きっと、私の思いは両親に通じたものと信じる。

午前 3 時前の出来事であった。