横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

今まさに国会では、予算委員会だというのにNHKはまともに放送をしない。民放はなおさらしない。だから、国民は何が国会で起きているのか知る由もない。

先日、義理の父の付き添いで伊豆にある順天堂大学病院に行った時、待合室に流れていたのは国会中継。待っている人の大半は高齢者。

そこでは、中江元哉元首相秘書官が野党から追求されていた。

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テレビは衆院予算委員会の場で、中江元哉元首相秘書官が毎月勤労統計の調査対象事業所の入れ替えに伴うデータ変動をめぐり、
「すべて政策的な観点からだ。政府に都合のいいデータが出るよう不適切な方法を取らせる意図は全くない」
と述べ、厚生労働省への圧力を否定していた。
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みている人達には全く関心ない。毎月勤労統計の調査そのものが何のことかさっぱり解らない。
文書の改ざん?それって、何のこと?
時々、安倍首相が出てくると、「安倍さんも年取ったねー」と言う程度。
安倍首相が、いつものニヤニヤしながら野党の質問を軽くかわすのを見て、「あの奥さんは最近出てこないねー」とコメントする程度。

昔、田中角栄のロッキード問題で、コーチャンが出て来て、ピーナツをいくつ貰ったかと言う問題が国民で話題になった。
国民とはその程度。金と女が生々しい話題に上ると、みんなテレビに釘付けになる。
野党はそのことを踏まえて追求すべきではないかと思う。真面目に追求する姿勢は評価するが、効果というものを考えていない。国民を味方にすべく戦略を詰めて、安倍内閣や与党自民・公明を責めるべきだと考える

毎月勤労統計の調査という言葉が、いけないのだ。毎月勤労統計の調査を安倍内閣に有利にすべくデータを歪めた事実によって、国民にどのような損害を与えたのかを追求すべきなのだ。まさに、その点を劇場化すべきなのだ。国民はもらうべきお金がもらえないとわかった瞬間、怒りがこみ上げてくるのだ。

最近の話では、競泳の池江璃花子選手の白血病公表について、桜田義孝五輪相が「本当にがっかりしている」と言った問題で話題になった。本来、この種の問題は辞任に値すると思うが、安倍首相は、自分を守るため、この無分別の男桜田も守らなければならない。
しかし、野党はこれも攻めきれない。

もう一つの話題で、北方領土返還が気になっている。
安倍内閣は、日露平和条約締結を優先的に進めようとしている。その結果、北方四島の返還は棚上げするつもりだ。
私は、昔から領土問題にはあまり関心を持っていない。国境とか領土とかは国同士が取り決めているだけで、そこの住民にとっては全く関係ない話。しかし、北方領土に関しては、戦後のどさくさで、ソビエト連邦が占領してしまった。その結果、そこにいた、日本住民は北海道に移住させられたのだ。
安倍内閣は、この住民達がそれぞれの自分たちの島に戻り、生活できるようにしてやるばきだと思う。
別に、この北方四島がロシア・日本の共同管理であっても構わない。
しかし、絶対に許せぬのは、単に安倍内閣の一つの業績として、日露平和条約を締結するために変な譲歩だけはしてはならないのだ。
この問題についても、野党は受け身でなく、シナリオを書いて、住民・国民の声を大きくすべきと考える。

最後に沖縄の住民投票について書く。
住民の意志を問うこの住民投票の結果に関係なく、安倍内閣は辺野古沖の埋め立てを続けるというのだ。
なぜ、このことに野党は黙っているのか?
野党の連中は住民と一緒になぜ立ち上がろうとしないのか?

安倍内閣は、国民は時が経てば忘れるものとタカを括っている。
そのことを野党は絶対に許してはいけないのだ。
野党は、国民が目を覚ますべく、興味あるシナリオを作って、共に行動すること。そこに、安倍内閣を打倒する鍵があると思う。

世の中には、色々なシナリオライターがいる。
そいつらを大いに活用すべき。
頭の柔らかい戦略を期待する。