ひろさちやの世界

2014年01月13日 ひろさちやの世界

バクシーシの論理

インドに行けば、「バクシーシ」と言って手を出してくる。 もともとバクシーシとは、ペルシャ語で、「与える」という意味である。 トルコ、エジプト、インドでは、「チップ」という意味で使われているようだ。 インドやアラブの世界で…

2014年01月13日 ひろさちやの世界

連帯意識のお念仏

1117年、僧の良忍が一心不乱に念仏を唱えていた。 そこに、阿弥陀如来の示現があった。偈(げ、とは、仏の教えや仏・菩薩の徳をたたえるのに韻文の形式で述べたもの)を感得した。 「 一人一切人、一切人一人、一行一切行、一切行…

2014年01月13日 ひろさちやの世界

わが糧、すでに尽きたり方

「道心の中に衣食(えじき)あり、衣食の中に道心無し」 これは我が国天台宗の開祖の伝教大師最澄(767 ~822)の言葉である。 最澄の教団は非常に貧しかった。平安初期の僧たちは基本的には国家公務員であり、エリート中のエリ…

2014年01月13日 ひろさちやの世界

二人の死に方

臨済宗妙心寺の開山である関山慧玄(かんざんえげん・・・1277~1360年)の最期は、こうであった。 彼は長らく病床にあったが、或る日、 「どうやらお迎えが参ったようじゃ」と言って、自ら旅支度をして、杖をつきつつ寺を出て…