世の中には予言者と言う者が何と多いことか。
そのほとんどが、実はいかがわしき人である。
単に金儲けの人が多い。
苦しむ人、あるいは、迷える人に対して、適当な予言とやらで、金を巻き上げるのである。
かく言う私も、そんな人に頼ったことがある。
私一人なら、行くはずもないが、家内がどうしても行こうと言うので言ったのだ。
しかし、彼らも長年、困った人達にアドバイスをしてきたベテラン。
私が何を悩んでいるかを察知して、自分の世界に引き込んでいく。そして、アドバイスがこれまた一流。私が元気を取り戻しそうな言葉をささやくのである。
決して、直ぐに良くなるとは言わない。でも、何か向こうに光明が見えそうな言葉を言うのだ。
それはそれでいいと思う。
しかし、中には、光明どころか、奈落の底に突き落す予言者もいる。
今、言っているのは予言者と言うより、町の占い師あるいは物見の類である。
ブラジルの学校の先生で、夢が正夢になるという人もいる。
その先生は正夢になることを証明するために、夢から覚めたら、その場で自分のノートに夢の内容を出来るだけ忠実に書き、それを翌日、公証人役場に届けるのだ。
そのことで、後々起きた事件と夢がどの程度一致するかどうかが検証できるのだ。
その結果、その先生の夢が当たるということか検証されたのだ。
どうも、真の予言者はいるということが分かったのだ。
それでは、預言者と予言者はどう違うのだろうか?
予言者は単に未来に起こる事象を予言する者である。
預言者は、神から託された言葉を一般の人々に告げる人のことである。
イエスキリストの誕生を神から聞き、一般の人々に告げた人が預言者である。
こんな人はそう滅多にいない。
マホメッドも預言者であると言われている。