横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

昭和三十五年五月、美枝子は今田信と結婚することになった。

私達の住居の隣に、和光証券の寮があった。寮母さんと親しくなり、始終行き来していた。五十歳位のさばけた人だった。

今田さんも、本社から検査官として、度々福岡に来て、寮に泊まっていたので、二人は知り合って、暫く交際しているようだった。半年ばかり後、双方の家庭の合意により、結婚を取り決めた。

私も始めて、娘を結婚させることで、感慨もひとしおだった。近所に書道家の藤野先生が居られ。かねて親しくして頂いていたので、先生夫妻に、媒酌の労を取っていただいた。

未だは、結婚後直ぐ、大阪転勤となり、二人は大阪に住むようになった。