張高麗前副首相から性的関係を迫られたことをSNSに告発した後、行方が分からなくなっていた中国の女子テニス選手・彭帥(ほうすい・35)。この問題について、女子テニス協会(WTA)は、「信頼できる方法で対処していない」として、香港を含む中国で開催されるすべての大会を中止すると発表した。
この決定に私は評価を与えたい。
中国の内蒙古の問題、チベットの問題、そして、香港の問題と、我々には想像もつかない人権問題を起こして来た中国に、どの国も直接物申すことはなかった。みんな利害を考えるからだ。
東京オリンピックの時でも、中国問題は目をつぶってしまった。
来年の中国で開催される冬季オリンピックにも、USAのバイデン大統領は、そのオリンピックには政府要人は派遣しないと言うだけ。それは、表向きな言い方をすると、オリンピックに政治を持ち込まないという姿勢を貫こうとしているためである。
しかし、人権問題は果たして政治問題であろうか?私はそうは思わない。人権問題は全てに優先される問題で、人権こそが犯してはならない権利だと思う。戦争が何故いけないのかと問われれば、人の生命と人権を奪うからである。
今回、女子テニス協会(WTA)の会長は勇気ある決断を下したと思う。それに比べて、IOC会長、即ち、オリンピックの会長のバッハはだらしない。ホイホイと中国の習近平の誘いに乗って、彭帥さんとのテレビ会談を行い、中国のかたぼうを担いでしまった。
今、WTA会長の決断にテニス界の著名な選手達が支持表明をしている。
他のスポーツ界の人々も立ち上がるべきだと思う。勿論、政治家やら、経済界などの人達も勇気を持つべきだと思う。