ある街に2軒のパン屋があった。 商売敵で、いつも競っていた。 そこに、神様が現れ、一方のパン屋の主人に告げた。 「あなたに、どんな望みでも叶えてあげます」、と。 「えっ、本当ですか?」 「本当です。何でも言いなさい。ただし、あなたの望みの二 …

ある街に2軒のパン屋があった。 商売敵で、いつも競っていた。 そこに、神様が現れ、一方のパン屋の主人に告げた。 「あなたに、どんな望みでも叶えてあげます」、と。 「えっ、本当ですか?」 「本当です。何でも言いなさい。ただし、あなたの望みの二 …
私は小さい頃、いつも”半分ッコ”するように教えられた。 そのことが大変意味あることと思い、私の子を育てるときに、家内にこのことだけはするように言った。 私は優しい人にするためにと思い、そのようにした。 実は、本当の意味がわからなかった。 と …
ユダヤ教の愛とは 旧約聖書によると、神は沢山いた。 その神の中で、ユダヤ教はヤハウェの神だけを拝むことにした。 即ち、ユダヤ教は「私はヤハウェの神しか拝まない」という契約を結ぶのだ。 だから、ユダヤ教は契約一神教ということになる。 即ち、ヤ …
西暦753年、4月9日奈良の東大寺の大仏開眼供養が盛大に行われた。 この日から約10年前に 、聖武天皇が盧舎那仏(ルシャナブツ)造像の詔を発した。 東大寺の大仏が盧舎那仏とはほとんどの人は知るまい。そもそも盧舎那仏とは何ぞや? 盧舎那仏とは …
大学入試によく徒然草が使われる。 しかし、こんな一節があったのをご記憶の方が居られようか? 徒然草第39段のはなしである。 「ある人、法然上人に、『念仏の時、睡(ねぶり)におかされて行(ぎょう)を怠り侍(はべ)ること、 いかがしてこの障(さ …
「世の中には悪業の報いで死後地獄に落ちる者がいる。しかし、同じように悪業を積んだにもかかわらず、地獄に落ちないものもいる。一体この差はどうして生じるのか?」 これは、釈迦が修行僧に出した問題である。 修行僧の誰一人応えられなかった。 そこで …
後に浄土真宗の開祖となる親鸞は、若き日は比叡山の堂僧を務めていた。 しかし、彼は29歳の時、生死の迷いを断ち切ろうとして、比叡山を下りて京都の六角堂に百日の参籠をした。 比叡山における20年間の修業は、結局は彼の悩みを解決してくれなかった。 …
私達は、アンデルセンの裸の王様は知っている。 詐欺師が王様に金襴の着物を作って差し上げると言う。 とても軽い着物で、善人には見えるが、悪人には見えないという代物である。 そのように言われると、王様をはじめ、家臣たちは正直に、「私は見えない」 …
インドの神話にヤマという人が出てくる。 このヤマは死者第一号である。 ヤマは死んで天界に行くと、そこには緑の楽園があった。 彼は楽園の発見者だから、領土宣言をした すなわち、ヤマが楽園の王になったのだ。 言い換えると、ヤマは死者の国の王にな …
日本のある商社が西ドイツの工場に部品の注文をした時の話である。 最初に注文した時の個数が少なかったために、追加注文をした。 その際に、その商社は注文個数を増やすから、追加注文の単価を安くしてくれと交渉した。 それに対して、ドイツの工場からは …