横浜こぼれ話は筆者の佐藤栄次が随筆や意見や考えを書いておりますので、一度見に来てください、

三男文夫の生き様、その4

三男文夫の生き様、その4

東京に戻った文夫君は、どんなツテで芸能界に入ったかはわからないが、芸能プロダクションのマネジャーとして働く。 本当かどうかは分からないが、アントニオ古賀のマネジャーを長い事やっていた。その後、目方 誠(後の美樹 克彦)、大月ミヤコなどの歌手 …

三男文夫の生き様、その3

三男文夫の生き様、その3

映画俳優を目指した、佐藤文夫は、やはり、成功はしなかった。若山富三郎からいつのまにか、離れていき今度は別の芸能界に身を置くようになる。 しかし、この時期、親父は東京に文夫君を連れ戻しに行った。何か問題を起こしたのであろう。 そして、しばらく …

三男文夫の生き様、その2

三男文夫の生き様、その2

一度目の家出で、本人は大きく飛躍?したという。もう東京は怖くないと。しかし、お金が無いと、やはり、心配ということで、二度目の家出では家にあるお金を持ち出して、家出。いくら持ち出したかまで本人は言わなかった。それどころか、自分は何回家出したの …

三男文夫の生き様、その1

三男文夫の生き様、その1

佐藤一夫とユリの間に生まれた三男坊。この男の存在を甥や姪の皆さんは知っていますか?多分、親からは聞かされていないかも知れません。なぜ、聞かされていなかったのかは、別の機会に話しますが、ここでは、どんな人だったのかを紹介しましょう。私が幼かっ …

ステテコ ランナー

ステテコ ランナー

私が中学三年生の時の話。親父は国鉄を退職して2年目のことだったと思う。 私の通う厚狭中学校の運動会での出来事。 今では中学校の運動会は危険のないように。あるいは、食中毒のないように。あるいは、怪しい人間が構内に入ってこないように・・・、と学 …

あんぱんとお祭り

あんぱんとお祭り

私が下関に行って2年目の秋、小学三年生の時の話。 友達と路地で遊んでいたら、近所のおじさんがやって来た。そして、こう言った。「君たち、明日の厳島神社のお祭りを知ってるだろう。そのシャギリを引っ張ってくれないか?」、と。 友達のほとんどは即座 …

ミカンとお嫁さん

ミカンとお嫁さん

私はみかんがなぜか好きなのだ。年の暮れにはみかんを箱単位で買うととても満足感を得られる。 私が小学校2年生の時、親父の仕事の関係で下関に移る。家族は久夫兄とかずえ兄と私と親父お袋で五人家族となった。下関は厚狭と違い都会であった。私は田舎者か …

一人寂しく風呂焚き

一人寂しく風呂焚き

シズエ姉の結婚式は私が幼稚園児の時だろうか?昔の家の応接間でやったことをかすかに覚えている。結婚式の意味などわからない私は、泣いているシズエ姉を見て、『可哀想な姉ちゃん。姉ちゃんはもらわれて行くんだ。あの男が人さらいなんだ!この野郎!』と密 …

別れの言葉

別れの言葉

我が家では貧しさのため、大きな不公平を生んでしまった。親父とお袋はそのために大変な苦しみを背負ってしまった。 啓一兄、秀夫兄、久夫兄及びかずえ姉は高等学校に行けたが、貧乏が故に成績の良かったにもかかわらずシズエ姉とキヌエ姉は中学校までしか行 …

田舎の家

田舎の家

田舎はいい。やはり、育った家に帰ると何故か落ち着くものだ。匂いのせいか?あるいは、家から見える景色のせいか?親がいるせいか?育った当時を思い出せるせいか?とにかく、理由は色々あるが、自分の育った家はいい。 私の育ったところは、山口県の片田舎 …